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市町村合併の当事者意識

No.137(2004.10.31)


今年も文化祭の季節がやってまいりました。

連れ合いは町の生涯学習で講師をしているので、当地の文化祭に生徒さんたちの作品を出品することになっています。

彼女は参考のために、市町村合併が進めば同じ市になるであろう近隣の町の文化祭も見学しようと考えました。

ところがどっこい(死語か)当町の広報誌では、それら近隣の市町の行事の日程などにはまったく触れられてもいません。

より多くの人々に来訪して欲しいであろう大きな行事くらいは載せておいた方が、より早く相互の交流が深まるんじゃないか、と普通は考えると思うんだけどなぁ、、、(苦笑)

行政機関は普段は「文化の交流」とか何とかお題目は大好きなくせに(失敬)、これはどうしたことでしょうか。

私が接した田舎の人達は、身内のことには非常に関心があるのに他人事には意外なくらい無頓着、という感じの人がほとんどでした。

その様な気質が行政組織にもしっかりと反映されていて、それがそのまんま表出した現象のように私には見えますが。

合併推進協議会って何やってんだか、、、

お互いに興味も関心もない市町村が組織としてだけでなく住民意識も一つになれるのかどうか、はなはだ疑問であります。

市町村合併は、しないと地獄、しても財政的には苦しくなるそうですね。

円滑に合併が進むところと、利害関係でいつまでも足の引っ張り合いをしているところでは、合併後の結果に相当大きな開きが生ずるであろうことが予想されます。

また行政と癒着している(ような)業界では、合併後にも生き残れるかどうかという一大事なので、合併に必死にかかわらざるを得ないでしょう。

個人的にはそのような業界内に競争原理がはたらくようになることを望んでいたりしますが。(笑)

市町村合併に無関心な一般住民の知らないところで、着々と彼らの合併後の勢力分布(富の分配、というか奪い合い)が決まっていってるんでしょうかねぇ。

つまるところ、市町村合併に関して当事者意識が低いものほど、最終的には貧乏くじを引かされることだけは間違いないでしょう。(汗)


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