トップページへ

犬毛製鳥の巣

No.131(2004.06.08)


今年も先月あたりから犬の毛が抜ける時期に入っています。

我が家の愛犬もブラッシングをするたびにきりがないというくらいにどっと毛が抜けます。

ブラッシングで完全に抜け毛を取り除くことができないために、犬小屋周辺や昼間つないでおく玄関先にはかなり抜け毛が落ちています。

犬小屋の周りの残毛は強い風が吹くとどこかへ飛んでいってしまうので、掃除の手間が省けています。(笑)

が、玄関先の庭には2~3センチ大の砕石が敷いてあるために、抜け毛が間にはさまってしまいいつまでも残ってしまいます。

雨に濡れようものなら砕石にはり付くように抜け毛は残るし少しばかりの獣臭も漂い始めてしまいます。(泣)

昨年の同時期にこれら残毛を一気に焼き切ってしまえという名案が浮かび、さっそくホームセンターへバーナーを買いに行きました。

立派なバーナーがあったことはあったもののその価格も立派に1万円でした。

犬の抜け毛処理のためだけにはちょっと高すぎるのでは、、、っと購入断念。

今年に入って職場に来る業者から携帯用コンロのボンベに装着する安価なバーナーがあることを教えてもらったので、それを買って抜け毛処理に備えていました。

犬が丸くなって寝る場所は決まっていて、そこは少々くぼんで砕石の下の土もうっすら見えるようになっています。

当然そこには特に多くの抜け毛が残っています。

毎日玄関を出入りする際にそこが目についたときだけ、そうだ残毛を焼かなくっちゃ、と思い出す状態で数週間が過ぎていきました。

そんなある日、まだ何もしていないのにくぼみの残毛が減っているように感じました。

気のせいかもしれないけどこれで仕事を先送りできるな、と考えてしまう怠慢な私。

そんな折、残毛が減っているのは事実だったと知らされるある場面を目撃してしまいました。

室内から窓ガラス越しにふとその場所を見ると、名も知らぬ小鳥が何十本もの犬の抜け毛をくちばしでくわえていたのです。

もう一羽が近くにいたので恐らくつがいでしょうか、私に気付くと二羽ともあわてて飛び去りました。

可愛らしいしぐさを見させてもらいながら驚かせてしまったのが残念です。

巣作りに愛犬の抜け毛が役立っていることを知り、何だか嬉しくなってしまいました。


前に戻る 目次へ戻る 次を読む