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腰痛との付き合い (2)

No.122(2003.10.01)


農村に移り住んで少し経った時に再び腰痛に悩まされるようになりました。

原因ははっきりしていました。都会ではしたことがなかった肉体労働を突然日常的に行なうようになったためです。

身体に無理を重ねて過労気味になっていた状態で夏場に連日草むしりをしたことが腰痛の引き金となったのでした。

幸いこの時も重症というわけではなく日常生活に特に支障はありませんでした。

それでも農作業時などに腰を曲げ伸ばしすると違和感を伴った軽い痛みがするという状態は長く続きました。

ご近所さんにその話をしたところ当地で評判の良い整骨院を紹介してくれました。

当時は私がマクロビオティックの創始者である桜澤如一氏の著作から大きな影響を受けたためにやや視野狭窄に陥っていた時期でした。

そのためにあらゆる病気は全て自分自身の責任であると強く信じ込んでいたので治すために他人の力を借りるのは邪道だと考えていました。

が、腰痛の症状が長く続きまったく快方へ向かわないことに不安を感じ始めていたこともあり、一度療法を受けてみることにしました。

その整骨院は我家から車で30分ほど走ったところにありました。

どのような療法を受けたのかは忘れてしまいましたが、評判に違わず確かにその場で腰は楽になりました。

ところが家に帰り着くと再び腰に違和感が戻ってきてしまいました。

数回通ったのですが毎回同じように元の木阿弥状態になったのです。

通う時に運転していたのが運転席の狭い軽トラックだったことも恐らく腰痛が完治しない原因の一つだったと思われます。

その繰り返しによって私は初めの考えに戻り、腰痛の原因は私自身の何らかの誤りであるからその罰として痛みを甘受しなければならない、と思うようになりました。

強い思い込みで整骨院に通うのを止めたのです。


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