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マクロビオティックとの出会い (3)

No.37(2001.02.07)


結婚して数年後、たまたま見ていたテレビのインタビュー番組に「食」に関してユニークな考え方をしている方が出演していました。

それが食糧学、栄養学を研究されていた故川島四郎氏との出会いでした。

執筆で多忙な氏はゆっくり食事をとる時間がないので午前中は木の実と海藻それぞれ数種類をつまみ食いすると話されていました。

海藻からはミネラルを、木の実からは生命力をいただくと説明されていました。

要約すると「木の実は種なので一つの生命体すべてが凝縮されている。その生命力を現在の科学では説明できない。いずれ解明されるだろうが、私はそれを待つよりまず実践する。」とのことでした。

私はこの真に「科学的」な姿勢に感動しました。「学者」と呼ばれる人達のなかにもこんなに心が広い人物がいてくれて嬉しかったのです。

それからすぐに私は書店で、氏が先生役、漫画家のサトウサンペイ氏が生徒役という設定でまとめられた「食べ物さん、ありがとう」(朝日文庫)を買い求めました。

読めば読むほど引き込まれてしまった私は、続けて続編、続々編を手に入れました。

それからでした、おかずにも気を配るようになったのは。


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