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日常に感謝

No.114(2023.03.11)


本日で東日本大震災から12年たちました。
これからの人生で「気づいた時には遅かった」とならないように自戒の意味で記しておこうと思います。

南海トラフ大地震とそれに伴う大津波、再びの原発事故、世界大戦、食糧危機などなど、日々不安感をあおる情報にさらされて暮らしていると、明るい未来像を思い描くことが難しくなります。

将来に希望がもてる社会を築くべく私が貢献できる正しい生き方はあるのだろうか。
などと考えたところで、無力感に打ちのめされ途方に暮れるのが関の山です。

個人個人の行動、特に消費行動が社会に大きな影響を与えていることは確かでしょうが、世の中の変化というベクトルにどのように作用しているのかは不可知です。そもそも欲望に突き動かされているだけかもしれませんし。

市民運動的社会変革を旗印にキーワードを唱えながらムーブメントを起こそう、という意図的にブーム化を企てる試みは断続的になされてはいます。免罪符の広範な配布にしか見えませんが、私には。

そもそもより良き未来に向けて個人的にできることは何か、という設問が分不相応でしょう。

今現在の自分自身がおかれている状態が不幸でないとしたら、すなわちそれが幸福だと考えられます。いや考えることとします。

さらなる幸福を希求する意欲は大事だと思うものの、今ここにある幸福を味わうことの方が、忘れがちながらもっと大切なことだと思うようになりました。

日々普通に生活できていることだけでありがたいことです。

衣食足りて礼節を知る

食事の前には必ず手を合わせて目をつむり心の中で平和に生きていられることに感謝する毎日です。


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