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お売り損

No.42(2003.11.08)


7年前に山にこもるに際して、家が狭くなるために多くのものを処分しなければなりませんでした。

寿命が尽きた家電製品などは捨てたものの、まだ使えるものは買い値の安さに驚きながらもリサイクル店に引き取ってもらいました。

また状態が良い品物は友人知人に差し上げました。

そんな中に、今処分すればもっとずっと高く売れただろうにと少し後悔しているものがあります。

洋楽に関する音楽雑誌「ミュージックライフ」、(今は無き)「ティーンビート」、「ヤングミュージック」などの60年代後半発売号です。

その他の書籍類は当時ブック○○○などのチェーン店がなかったので古本屋さんに売りました。

ダンボール箱20個分くらいで1万円ちょっとという「一山いくら」の買い取り値段でがっかりしたことを覚えています。

マニア(お宅?)には前述の音楽雑誌の(希少)価値が分かってもらえるだろうと気付いた私は、それらは古本屋さんではなくディスクユニオンに宅配便で送って見積もりしてもらうことにしました。

すると期待通り1冊1200~1500円という高値でした。(ということは売り値は!?)

切り取ったページがあったり少々書き込みがしてあってもその値段ですから私の予想以上の需要があったのだろうと思います。

それらを今ネットオークションに出したら恐らくもっと高い価格がついたと思うと、、、

ダンボール箱にでも入れてとっておけば良かったと思っても後の祭りです。

ポスター類は全部燃やしてしまったのですが、そんな中に不二家メロディーチョコレートの懸賞告知ポスターでビージーズとビートルズのメンバーがキャラクターとして使われていたサイケデリック調のものもありました。(これも60年代後半のもの)

当時は無価値と思えたそんなものもネットオークションなら高く売れたかもと思うと、、、(往生際悪し)

最近全国展開している大手リサイクルショップに時々冷やかしに行きます。

売れるものより買い取るものの方が多いために行くたびに店舗というより倉庫になっていくように感じられます。

「時は金なり」と言われます。

大量消費を強要される社会では、空間(ものの置き場所)が金になることもあるようです。


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