NEW(改新版)

無煙たばこは口腔ガン発生の最大の引き金

無煙たばことは

無煙たばこ(スモークレスたばこ)には、かぎたばこ、かみ(噛み)たばこビーテルクイド、
SNUSなどがあります。
このうち、ビーテルクイド、SNUSは、歯ぐきと頬の間にはさんで用います。
日本にはもうすでにスエーデン製の、SNUSが入りこんでいます!!
その、スエーデン製のSNUSを販売している日本の業者のページは
http://www.rakuten.co.jp/snus/ にあります。
   
無煙たばこを製造販売しているスエーデンのスウィーデッシュ・マッチ(Swedish Match)社は
2003年10月から日本で新たに「ファイヤーブレーク」と名乗って、タバコの葉を加工して入れ込んだ
お菓子のガムそっくりの、たばこを世界の最初の実験国として東京・神奈川県などで試験発売されました。
日本の行政の科学・研究者、医師、歯科医師、保健関係者や一般市民が、団結して
日本での試験販売を阻止して中止に追い込みました。
それから、インターネットでの密かな販売に移行しました。

しかし最近(2007年)、また、スエーデンの無煙たばこ販売業者が、売り込み作戦と、戦略をかけて
日本の公共の場で販売することなどに躍起になって攻勢をかけてきています。

 スエーデン発行の健康雑誌には「Smokers need cessation support- not another tobacco product
(喫煙者は禁煙支援を必要としています。他のタバコ製品は望んではいません)
The Swedish experience is a risky experiment
(スウェーデンの経験は、危険な実験です)」という見出しで、
著者として、禁煙推進医師連合スウェーデンの幹事らの GUNILLA BOLINDER and GORAN BOETHIUS、
GUNILLA BOLINDER、GORAN BOETHIUS によって掲載されました。
 スウィーデッシュ・マッチ(Swedish Match,)社は、
スウェーデンの湿性嗅ぎタバコ(Swedish moist snuff)の生産販売欧州連合は、
さらにまた、スウェーデン産の“snus(スナスという商品名)”を出して、
集中的なマーケティングとロビー活動という行動を通して、
アメリカ合衆国、南アフリカ、インドと中国にもさらに流行させようとたくらんでいます。

 不幸にも何人かの医師や医療専門家メンバーと、さらにもう1つのタバコ会社が、
世界中の喫煙者を対象に、「この製品で喫煙の関連した病気から救う最も良い方法である」
と信じてこませて“snus”の販売会社を支援しています。これは明らかな証拠があります。(中 略)  

Snus の使用はスウェーデンでは、ブルー・カラー労働者の間では長い伝統を持っていました。
しかし、販売業者が販売戦略を若者や大学生にも目標を設定し、「教室でも容易に吸えるぞ!」と
宣伝方法を変更し、流行させたために、たちまち子供たちの間でも人気商品になりました。
(中 略)
 また、数年前、スウィーデッシュ・マッチ(Swedish Match)は、さらに「snus を市場に出すことが、
最も良い禁煙の方法である」として、宣伝活動と売り込みを展開しました。

しかし、この主張をサポートする科学的な証拠(EBM)はSwedish Match社からまだ提供されていません
(後部 略)


「これを用いれば、タバコの害を減少します」「これを使用したら、禁煙をするための効果があります」
などの、人々を惑わすための動機付けのためのうたい文句で、
無煙たばこ
(snusなどの)販売を促進する概念は明白です。

 可能な限り同じぐらい多くのニコチン中毒者を中毒にしておいて、そしてまた新規のユーザを得るために、
そのような好意的に見せかけた偽健康プロフィールを作って、
「害は抑えられている」ということを強調して販売しています。
それは
70年代の「ライト」「マイルド」の紹介と全く類似しているのは明白です。
それはまた、「あなたは禁煙をするべきではない。
その代わりに、それほど有害でない我々の会社製品に変えなさい
!」ということと同じことです。


タバコの葉を使って、いかなる加工や方法を加えても、「たばこは、たばこ」であり
人体への害は、どんなたばこでも起こりうるのです。

「たばこは、百害あって一利なし」です。

WHO(世界保健機関)では毎年5月31日を世界禁煙デーとして
世界の人々をたばこの害から守っています。
そういうことで、WHOでは、毎年スローガンを発表して啓発しています。


2006年度、WHOは「たばこ: どんな形や装いでも命取り」
というスローガンを世界に発信しています。

「たばこの葉に、いかなる加工や方法を加えても、たばこはたばこであり人体への害は
どんなたばこでも起こりうる」

このことを皆さんは決して忘れないようにするべきです。


無煙タバコとは何か?

スモークレス(無煙)タバコはいろいろなタイプがあり、いろいろな名前があります。
つまり、
Dip(浸す)Chew(噛む)Snuff(鼻で嗅ぐ)PIug(つめる)Pinch(つまむ)
そして
Spit(つば)タバコなどと呼ばれます。
無煙たばこには、約3000の化学成分のうち、28の化学成分に発癌性があり、
紙巻タバコと同様に強い習慣性もあります。

スモークレスタバコのひとつまみ、あるいはひとつかみには

紙巻タバコ
2.5本分のニコチン
が含まれています。

無煙たばこをやる人は、缶や個別パックで売られている粉末状のものを
頬と歯肉の間に置きます。
無煙タバコをやる人は葉タバコを
小さな袋に入れてあるいは詰めタバコを(塊状で)
頬と歯肉の間に置きます。
無煙タバコはどんな形であれ、あなたの歯科的健康にとってとても危険です。

無煙タバコの使用は、喫煙の安全な代用品ではないことを覚えていてください。

かぎたばこ(嗅ぎたばこ)の語源は、「鼻の穴に入れて嗅ぐたばこ」から来ています。
SNUSはかぎたばこから派生したもので、唇と頬の間に入れ込んでニコチンを粘膜から摂取するものです。
無煙たばこは、たばこの葉そのものから作られていますから、
体に害のある多くの毒物質や、ニトロサミンなどの
発がん物質はもちろん多種類の発がん物質が含まれています。
がんなどの病気の発生は普通のたばこと同じです。
これらのたばこは、紙巻たばこに比べて、ニコチンの吸収が早く、
血中ニコチン濃度が極端に高くなるために、
内臓血管系、呼吸器系などに極端な悪い作用が発生する場合が多いのです。
また、タバコの葉を無煙タバコに加工するときに、
生産途中で加わる農薬由来の物質も含めて数百種類の有害物質、
例えば、ニトロソアミンなどの発がん物質、鉛やカドミウム、ダイオキシンなどの重金属や有害物質、
ポロニウム210などの放射性物質が含まれています。
(後の図「無煙タバコは猛毒の缶詰(かんずめ)です」参照)

未成年や、病弱者、老人の使用は特に気をつけ、使用を避けさすべきです。
無煙たばこは特に、口腔がんの発生の因果関係は大きく多発生します。
そのためにたくさんの人が死亡しています。
口腔がんは、口腔だけにとどまりません。
がんの特徴はリンパを通じて身体のどこへでも転移するのが特徴です。
口腔がんで顔は変形したり、例えば、上顎がんであれば眼窩にとても近いので、
転移のため眼球まで切除する例のが多いのです。

無煙たばこに手を出したために、
がんになり顔の変形した、その将来の自分の顔貌を想像してみてください。

  

かみたばこは、たばこの葉を口中で噛んだり、口唇と頬部に挟んだりして、その味と香りを味わうもので、
プラグ
(板状)、ツイスト(ひねり巻き)などがあり、最近では錠剤タイプも登場しています。

製法は、原料たばこを熱処理、砂糖と甘草(かんぞう)を混合した飴状の液につけて乾燥させ、
香料を入れて成型します。
 常用者は、全身の病気はもちろん、口腔がん、舌がん、白板症(粘膜に現れる前がん症状)、歯周病、
その他の口腔障害などが多く発生すること
が報告されています。
 

注意信号:もしもあなたがスモークレスタバコを使用しているのなら、あなたの唇と頬を裏返してみてください。
あなたがタバコを含んでいるあたりの口の中の粘膜部分をよく見てください。
あなたの歯や歯肉に障害が起きているかもしれません。
もし、頬や舌や歯肉の、治らない白斑や赤い燗れ、あるいは突起物に気付いたら、
直ちにかかりつけの歯科衛生士や歯科医に相談すべきです。



嗅ぎタバコを口にふくむ人のパッチと、歯肉退縮


(Tobacoo and Your Oral Health. Quintenense booksより)

嗅ぎタバコを口にふくむ人には、ちょうど象のしわの寄った皮のようなパッチ(小さな部分・小区画)が見られます。
これは、口唇の下方に生じ、高度の歯肉喪失
(退縮)と、その歯のまわりの骨の喪失を生じます。
こういう劇的な変化は、スモークレスタバコを使い始めてわずか数ヶ月で生じてきます。
タバコをやめると白い色や、しわは無くなりますが、歯肉と骨への障害は残るでしょう。

歯肉の退縮は、普通スモークレスタバコを噛む部分に接して生じます。
常用者のおおよそ半数は、歯肉退縮や歯肉の歯からの剥離を経験しています。
この状態はだんだん進行し、やがて歯を支えている周囲の骨か破壊されて歯を失うことになります。

重症の骨と歯肉の喪失は、スモークレスタバコを噛むことにより生じるのです。

噛みたばこによる白板症

何人もの有名なスポーツ選手が、タバコを噛むことを格好いいものとしてしまいました。
しかし結果的には、噛みたばこにより白板症
(ロイコプラキア)ができてしまったのが現実です。
白板症は、白または赤の溝をともなって、帯状が肥厚した状態です。

             
(Tobacoo and Your Oral Health. Quintenense booksより)  舌にできた白板症(ロイコプラキア)

白板症と呼ばれる白斑が、5070歳の男性の頬粘膜によく見られます。
これらは、不適合義歯や破折歯などの口腔症状と関連して見られるし、タバコの影響としても見られます。

これはタバコ使用者に特徴的に見られるわけではありませんが、喫煙と明確な関連をもっています。
口腔の白板症は、いずれ癌に進行しうる前癌症状であると考えられます。
これらの白斑は、タバコの使用を中止すると、数週間以内に完全に消失します。

癌である可能性を否定するために、あなたの担当医はこの白斑をもっと精密に検査する必要があり、
このために生検
(バイオプシー)と呼ばれる小さな組織片を採取したり、
あるいは病理専門家や口腔外科医のところへ紹介したりする場合があります。

(訳者註)生検とは=:診断をはっきりさせるために、生体から組織の一部を切りとって、
顕微鏡下で検査して、病理学的な所見を得ること。



(左は、噛みたばこで、歯ぐきの下の方にできたがん。右は、進行して重症(末期)になった症例)

口腔がんは命を奪います
  
(左から、舌がん、頬部がん、上顎がん)

スモークレス(無煙)タバコと矯正治療

ワイヤーその他の矯正装置を入れているスモークレスタバコの常用者は、
それらの歯のごく近くで、タバコを口にふくんで噛んでいます。
従って、噛みタバコのかなりの大きさの塊が、ワイヤーのまわりや内側につめ込まれます。
その結果、比較的短時間に歯肉は退縮し、歯根の露出が高頻度に起こります。
このようにして起きた歯根露出は、ワイヤーを除去しても元に戻ることなく、そのまま永く続きます。
タバコはまた、プラケット
(矯正治療のときに歯につける箱型の装置)の周囲の歯に高度の着色を生じます。


(Tobacoo and Your Oral Health. Quintenense booksより)




日本にはもうすでに
スエーデン製のSNUSが入りこんでいます!!

その、スエーデン製のSNUSの業者のページは、http://www.rakuten.co.jp/snus/ にあります。
      楽天アフィリエイトというHPで見られます。
下がその一部です。決して、宣伝にだまされないようにしてください。


(SNUS宣伝のホームページの見出しの題名と宣伝文言)

 「電車の中でも吸える!」スエーデン製の「煙の出ないたばこSNUS
喫煙できなくて困っていませんか!? 近頃、禁煙ブーム!?で、
喫煙者がどんどん隅の方へ追いやられていまるような気がします。
皆さんも以下のような事情で、喫煙ができないといったことはございませんか? ご安心ください!
そんな方にお勧めなのが、SNUSです!!

SNUSは煙が出ません。既存の紙たばこは、肺でニコチンを摂取する為、
火をつけて煙を肺に吸引しなければいけません。
しかし、SNUSは、直接口腔でニコチンを摂取する為、火をつける必要がありません。したがって、当然煙も出ません。

煙が出ないということは・・・!! 煙が出ないということは、つまり「副流煙」が出ないということです。
喫煙していても、知らず知らずのうちに、周りの方の健康まで害しているというのは、
我々、喫煙者にとっては、心の痛むところです。
しかし、、SNUSでは、そんなことはありませんので、安心してください!!
また、それ以外にも、「喫煙していることが、周りからは解らない」ので、様々なメリットがありますね。
飛行機の中で、電車の中で、車の中で、会議の中でも、子どもと一緒でも、関係なく喫煙できます。
肺に、ダメージが少ない。SNUSを使っていると、「1日にたばこを吸っている時間って結構あるかな」と感じます。
「忙しいと言いながら、こんなにも時間を無駄にしていたのか。」と感じます。ヤニ臭いにおいが消えます。
特に中年の体臭とヤニ臭いにおいが混じった、イヤーなにおいが消えます。



スエーデン製のSNUS


無煙タバコは猛毒の缶詰(かんずめ)です

(含まれている放射能やカドミウムなどの有害物質を指摘しています)

含有物の説明
POLONIUM 210(NUCLEAR WASTE) ポロニューム210(核廃棄物。元ロシア
情報機関員リトビネンコ氏が殺害されたのも、この猛毒の放射性物質)
URANIUM 235(USED IN NUCLEAR WEPONS) ウラニューム235(核兵器の原料)
N-NITROSAMINES(CANCER-CAUSING AGENTS) ニトロサミン(発がん物質)
ACETALDEHYDE(IRRITANT) アセタルデハイド(刺激物質、炎症起爆物質)
CADMIUM(USED IN CAR BATTERIES) カドミウム(自動車のバッテリー剤)
HYDRAZINE(TOXIC CHEMICAL) ヒドラジン(毒薬)
NICOTINE(ADDICTIVE DRUG) ニコチン(中毒性麻薬)
FORMALDEHYDE(EMBALMING FLOID) ホルムアルデヒド(防腐薬、シックハウス原因薬)
BENZOPYRENE(CANCER-CAUSING AGENT) ベンゾフィレン(発がん物質)
など

A MESSEAGE FROM THE NATIONAL INSTITUTE OF DENTAL RESEARCH AND THE NATIONAL CANCER INSTITUTE
NATIONAL INSTITUTE OF HEALTH

国立口腔病研究所、国立癌研究所、国立保健研究所


(参考: アメリカ製の無煙タバコPRUGを紹介します)

アメリカ製の無煙たばこPLUG
   
(表示には、はっきりと「この製品は口腔がんになります」と書いて警告しています)


(口腔がんになった症例 1)
写真は、かぎタバコを、たった6年間用いただけで口腔がんになり、頬っぺたまでも膨らみ、
さらに、ガンは大きくなり、のどまでつぶれたために息も鼻からできなくなって、
のどに息の穴を作られました。しかも栄養は鼻の穴から胃につないだビニールの管からとりました。
彼は運動選手のチャンピオンで、これまでに受けた多くの賞のメダルなどを
病院の白衣の上に付け写真を撮りました。
その後何回も大変な手術を受けましたが、助かりませんでした。
そして、最後には、激痛で苦しんで、とうとうタバコの死神には勝ちませんでした。

そして死ぬ間際に
「無煙たばこには決して口に入れてはいけません!」と書いて
他の少年たちに訴えました。


彼はオ
クラホマ州の少年で、19842月に天に召されました。本当にお気の毒です。
名前は、19歳の
シーン・モラシシー君でした。 (TOPIC No1 198512月号より)


(口腔がんになった症例 2)

リック・ベンダーさんは若者にメッセージ(伝言)を残しています。
「私は、12歳のときに、スビットと呼ばれていた無煙たばこを試してみました。
そのときが、私がたばこを吸い始めた最初でした。私は高校生のとき、あなた方も知っているように、
ちょっと名の知れた野球のスター選手でした。
しかし、26歳の時には、口腔がんであると診断されました。
そして、写真のように、あごも見るかたもなく手術され、舌の一部も切除されました。
もう話すこともできません。」
彼は、多くの人に知ってもらうために文章を残し、死んでからも訴え続けています。
”決して、無煙たばこには手を出さないことだ”!! と。
Sean could no longer speak, he wrote a note that said to tell others, "Don't dip snuff."


無煙タバコは口腔ガン発生の最大の引き金

無煙タバコ(スモークレスタバコ)には、かぎタバコ(語源は鼻の穴に入れて嗅ぐから来ている)、噛みタバコ、ビーテルクイド、
スウーデン製の無煙タバコSNUSなどがあり、このうち、噛みタバコとビーテルクイドは頬と歯肉の間に入れて用いる。
SNUS
は、かぎタバコから派生したもので、唇の下に入れ込んでニコチンを摂取するものです。
たばこの葉そのもを乾燥して作られていますから、これらにはニトロサミン系の発がん物質も
もちろん、たばこに含有されている害毒物質が含まれており、
病気の発生は普通のたばこと同じです。
特に口腔がんの発生の因果関係は大きいものがあります。

さて、口腔がんの罹患頻度は、世界的にインド、マレーシア、シンガポールに住むインド人に高いことが知られており、
前、国立がんセンターの故平山
雄疫学部長も調査をされていました。
これは、無煙タバコの一種であるビーテルクイドの使用が強く関係しているとされ、
また、インドなどでみられる逆喫煙では、火のついた部分を口腔内にしたまま喫煙する
ために、舌がんなどの口腔がんの発生頻度はきわめて高いということです。

口腔がんの発生部位は、舌が最も多く62.9%、次いで口腔底11.9%、下顎歯肉9.1%
頬粘膜
7.9%の順であるとされています。
火をつけて吸う喫煙では、口腔は、咽頭部および喉頭部に比較すると煙の影響を直接受けるにもかかわらず
喫煙による影響度は低いようです。これは、唾液による自浄作用や清掃効果による影響と考えられています。

しかし、無煙たばこは、口の中の粘膜部分に長時間たばこの葉のエキスが停留したり、
その害毒素の直接刺激でがん細胞の多発生を促すのです。


アメリカがん学会によると(2003年)、
21,000人の男性を含む、毎年31,000人以上ののアメリカ人が口腔がんに冒され、
そのうち約
8,500人が命を落としている(死亡した)と発表しています。

また、研究により、口腔がんの90%の人が、タバコから発症したものであり、
タバコを使用する量、使用年期に並行して増加していて、
46%が「噛みタバコ」から発症しているという結果がわかりました。

かぎタバコとは、特殊な加工をしたタバコの葉を、口の中(特に歯肉とほおの間)に含んで、
香りやその刺激を味わうタバコのことです。

アメリカではティーバッグ(tea-bag)式の製品が青少年の間で流行しましたが、
多くの青少年に口腔がんが発生して問題になりました。

昭和60(1985)10月に、この「かぎタバコ」を、ある総合商杜(輸入を計ったのは、兼松江商)が輸入しようと計画しましたが、
「発がん性が心配なうえ、煙が出ないので、若者に広がる恐れが強い」ことと、米国で口腔がんの多発や、
ニコチン中毒
(依存症)が問題になっているとして、全国嫌煙運動連絡協議会(白石尚代表)
たばこ問題情報センター、国立がんセンター
の故平山 雄疫学部長ら、市民10グループは、
10
24日に輸入元の商社、
大蔵、厚生両省に輸入反対を申し入れた結果、その後商社は輸入を断念しました。
厚生省も、その商社の輸入計画を知ると、直ちに「無煙たばこの健康影響評価研究班」を結成し、
島尾忠男結核研究所名誉所長ら専門家
7人で協議しました。
この研究班は、外国の文献に基づいて口腔がんなどの発がん性、口の中の病気との関連性、
含有物質についても評価分析しました。


その結果、以下のことなどが評価されました。

@かぎタバコの使用者は口腔内に発がんの危険度が高く、両者に関連が認められる
 (
つまり、専門的にいえば、かぎタバコの使用と口腔がんの発生との間には、
因果関係があるといってもよく、疫学的にみてその危険度は
紙巻きタバコの喫煙と同じかそれ以上である
)
Aかぎタバコの使用で歯周疾患も起こりやすく、またそれは治りにくい。
B米国の経験では、使用者は依存性ができて、やめるのが難しくなる。

こうした評価分析から、厚生省の無煙たばこの健康影響評価研究班は、
「喫煙の健康影響が非常に心配されている時、新しい発がん要因であるかぎタバコの使用を認めるのは、
健康重視の立場から受け入れがたい」との最終的な意見をまとめて報告するとともに、
さらに、紙巻きタバコに対する規制の強化を含めて、喫煙に対する態度を表明しました。


参考までに、アメリカでのかぎ、かみタバコの実態を次に紹介してみます。

「かぎタバコ、かみタバコで.頬っぺたがピンチ」  
この10年の間に、無煙タバコはアメリカのヤング層に広がっている。
                               
エリォット・ネギン

この傾向について、公衆衛生関係者は、それらのタバコについて警告を発している。
無煙タバコの会社は自社の製品を、喫煙に代わる「クリーン」な選択だといって、
いま販売ルートを広げようとしている。
しかし、いろいろな多くの研究の結果、無煙タバコは口腔がんや歯肉の炎症、さらには腐敗、後退など、
口の中の病気を引き起こしている。
そして、無煙タバコのニコチンも依存性の強いニコチン中毒
(依存症)になることがわかった。
無煙タバコを使っている人は、これらの危険性についてまったく何も知っていない。
この恐ろしい状況を救済するために、パブリックシチズン健康問題調査グループは、紙巻きタバコと同じように、
無煙タバコすべてのパッケージと広告に警告をつけるよう連邦貿易審議会に要請した。

国立がん学会、世界保健機構(WHO)、米国がん協会、そしてアメリカ公衆衛生局長官エベレット・クープ氏は、
無煙タバコががんや口腔の病気の危険性を増やすと結論づけた。

かぎタバコというのは紅茶のティーバッグ(tea-bag)くらいの大きさのもので、それを歯ぐきと頬の間にはさみ、
その刺激を楽しみ、匂いをかぐタバコのことである。これは「スナッフ・
デイッピング」と呼ばれている。
湿ったかぎタバコは、直径
5センチくらいの円い浅い缶に入っており、値段は約1ドルで売られている。

(1985 The Public Citizen 春季号からの要約)


口の中にできた口腔がん3種類

                   舌癌               頬部粘膜癌           

上顎癌

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以下の画像は、アメリカの「無煙タバコを止めよう」と世界に訴える組織の
「Quit Smokeless.org」のH.P.に紹介されている『無煙タバコ』から発生した、
『口腔がん』の症例を紹介した写真集です。ここで紹介します。
  
もっと詳しく症例を見たければ、http://www.quitsmokeless.org/gallery/にアタックしてください。
見たい写真をクリック後拡大されます。ここの画像では拡大できません。



「噛みたばこで死んだスター選手の家族たち」

 (アメリカ歯科医師会(ADA)ニュース 20021118日号より)
報告者:Stacie Crozer

  3人の娘と数人の親友に付き添われて一人の女性が壇上に立ちました。
「口腔がん・・・私はその真実を知ってしまいました…。
では、私は何をすべきだったしょうか
?」という切り出しの講演が2002年の1019日に始まりました。

演者は、噛みタバコ(スモークレスたばこ)の常用によって口腔がんが発生して1998年に死んだ
前大リーグ野球スター選手のビル・タトルの未亡人グローリア・タトル・フィッシャーさんでした。
彼女は、夫が受けた口腔がんの手術と、悲劇的な闘病生活、そして家族が支援してきた生活などを生々しく語りました。

「歯科の専門職としての皆さまがたは、噛みタバコによって発生する口腔がんと戦う最も重要な人たちです」
と彼女は聴衆に問いかけました。
「私の夫は、長い闘病生活を送り、彼は人々に、噛みタバコ常用には大きな危険性が潜んでいるということを
身をもって知らしめました・・・・」

さらに、歯科医師たちは「ビル・タトルの物語」と名づけられ闘病生活を記録しているビデオの放映を見ました。
それには、
7回の手術と、60数回の放射線治療と、4年間にわたる化学療法による口腔がんへの挑戦が延々と続いていました。しかし、日時を追うごとに彼の左顔面は損壊し崩れ、ついには、食事をする能力、話す能力、
眠る能力、正常に体を動かし呼吸する能力さえ失っていきました。

夫の病気が口腔がんと診断されたときから、タトル・フィッシャー夫人は「噛みタバコの常用は死を招く」
という警告を多くの人に知ってもらうために啓発運動を活発に始めだしました。
あるときには、そして、若い運動選手たちにも「噛みたばこ
(スモークレスたばこ)」で、
がんにならないように教育講演をしたり、青少年らに決して噛みタバコに誘惑されないように訴えたりし続けました。

彼女の感動的な講演で、出席していた歯科医師たちはさらに口腔がんへの挑戦を誓い合いました。

アメリカがん学会によると(2003年)、
21,000人の男性を含む、毎年31,000人以上ののアメリカ人が口腔がんに冒され、
そのうち約
8,500人が命を落としている(死亡した)と発表しています。

また、研究により、口腔がんの90%の人が、タバコから発症したものであり、
タバコを使用する量、使用年期に並行して増加していて、
46%が「噛みタバコ」から発症しているという結果がわかりました。



(口腔がんになった症例 3)



無煙タバコで
口腔がんになり、あごの切除手術までして、生き残った青年
(Gruen Von Behrensさん)
アメリカのGruenさんは、13才のときに「Spit Tabacco」という無煙タバコを用いるようになりました。
17才の時には、口の中に口腔ガンが発生しました。それから何回も、口の中のガンを切って取る手術をしましたが、
またすぐにガンは現れて、とうとう彼の半分の顎(あご)と筋肉、首にあるリンパ節全部、
舌の半分を切除するというような手術を約30回受けました。
:現在は25才になりましたが、彼は現在、アメリカ各地で国の「無煙タバコの害」を若者たちに知らすための
プログラムを、彼の身をもって講話をして回っています。


What Gruen Von Behrens Wants You to Know About Spit Tabacoo
Like too many teenagers, Gruen Von Behrens first tried spit tobacco at age 13 to"fit in." By age 17, he had been diagnosed with oral cancer. Since then, he's had almost 30 disfiguring surgeries to save his life, including one surgery that removed half his neck muscles, lymph nodes, and half of his tongue. Now, stage 25, he travels the country on behalf of the National Spit Tobacco Education Program (NSTEP) to tell young people just how "un-cool" spit tobacco really is."If I had known then what I know now, I never would have put a dip in my mouth, Spit tobacco seemed harmless, but it has ruined my life," says Gruen. Why did Groan, along with so many others, think using spit tobacco would help him "fit in?" The ides comes from the macho and rugged tobacco advertisements that try to make spit tobacco look like "the thing to do." The tobacco companies try to "hook" young users by pushing sweet-flavored products that are more appealing and easy to use for beginners. Don't you be fooled by the tobacco companies! Gruen will be the first to tell you that just because it's smokeless tobacco, that doesn't mean it's harmless or less addictive. Actually, the amount of nicotine in one dip or chew can be 1 to 5 times the amount found in one cigarette! Do you know what's in fhat shaft? Spit tobacco contains over 26 known cancer-causing agents. Here are just a few: * Formaldehyde (embalming fluid) * Arsenic (rat poisoning) * Cyanide (gas chamber chemical) * Polonium-210 (nuclear waste) We know that spit tobacco is bad news! How? Well, your body gives you signs: * Bad breath * Rotting teeth
* Yellow or brown-stained teeth * Precancerous and cancerous lesions * Gum disease in the mouth
If you want to know more about how gross and harmful spit tobacco can be, visit NSTEP on the World Wide
Web at  www.NSTEP.org.
ORAL HEALTH AMERICA 410 North Michigan Ave., Suite 352 IL 60611-4211  312.836.9900
R0BERT WOOD JOHNSON FOUNDATION


無煙タバコで口腔がんが、歯と唇の内側で発生、

歯の下の粘膜が大きく腫れてきている


  
    SNUSという無煙タバコを唇の下に入れている青年



その2

都内などで販売されていた
「ガム・タバコ」(現在インターネット販売に移動)

日本向けに商品化されたスウェーデン製のガム・タバコ『ファイヤーブレーク(FIREBREAK)』が、
10月ごろから、大々的な宣伝と共に、東京、神奈川で販売されていました。
スエーデンの会社が、喫煙人口の多い日本向けに開発した製品で
(原材料はスウェーデン製ですが、
包装そのほかは日本です
)
で、上記のその1で警告しているように「無煙タバコ」、
もしくは、「かみタバコ」そのものです。




一粒に、ニコチン1ミリグラムを含み、通常のタバコ1本分に相当する。
たばこの葉そのものを混ぜて作られていますから、体に害のある毒物質や、
ニトロサミン系などの発がん物質、その他、多種類の発がん物質も含まれています。
また、タバコの葉を無煙タバコに加工するときに、生産途中で加わる農薬由来の物質も含めて
数百種類の有害物質、例えば、ニトロソアミンなどの発がん物質、鉛やカドミウム、
ダイオキシンなどの重金属や有害物質、ポロニウム210などの放射性物質が含まれています。

特に、口腔がんや、歯肉の炎症、さらには口腔粘膜の腐敗、歯肉の腐敗による退縮など、
口の中の病気を引き起こしています。



食品「ガムタバコ ファイアーブレイク」の宣伝・販売・街頭配布状況
駅でのの宣伝と駅の販売店(キオスク)でも販売されていたガム・タバコ(上から吊り下げられて売られていた)
(誰でも手で取れて、すぐに購入できる)

現在、
小田急沿線の駅売店やタバコ店、一部のコンビニエンスストアで売られていた
特に、子どもが手を出しやすく、危険な商品である。


(左の写真は)
1)小田急線新宿駅中央口の梁の部分(10月下旬確認)
2)小田急線OXショップの店頭に大きなパッケージをつけた吊るしの看板
3)新宿駅などでティッシュとともにチラシを配っていた(10月下旬確認)ことなどがあった。
(右の写真は)小田急系列の販売店店頭でこのように販売されていた。(中央の吊り下げられていた商品) 小田急江ノ島線相模大野駅、小田急江ノ島線中央林間駅などの売店で販売していることを確認した。そのほか、小田急沿線のセブンイレブンや、東京駅のタバコショップでも販売がなされていた。
都内では不特定多数の人に配布をしていた。
具体的事実としては、2003年11月7日、中野サンモール内のタバコ店の前で配布していたのを確認した。(左写真)

配布されているサンプル               
2003年11月13日には、新橋駅前のNew新橋駅前ビル内1Fの酒・タバコ店舗前で、2個のサンプルとティッシュ、チラシを配布し、購入者にはニギニギボール(スポンジのサービス品)を配っていた。
(左写真)
同時に配布しているアンケート葉書(左)の商品説明文には、

『「ファイアーブレイク」の成分は、すべて日本の食品基準法でその使用が認められた成分です。』(下に拡大写真)

と記載されているが、「食品基準法」という法律はそもそも日本に存在せず、これは消費者を欺く虚偽の説明である。また、「食品基準法」が「食品衛生法」の誤りだとしても、食品にニコチンやタバコ葉などの有害成分が含まれることは「食品衛生法」でも認められていないので、いずれにしても虚偽である。

これは、虚偽の広告を禁じた食品衛生法第12条および景品表示法第4条に抵触する。

虚偽記載の部分拡大、ニコチンやタバコ葉を食品に使用してよいとする法律は日本には存在しない。


本製品の一粒はタバコ1本分に相当すると書いてあるが、タバコ1本分に含まれるニコチンは、
小児の致死量に相当し、2〜3本分で大人の致死量相当する。
この記載が事実であれば、誤飲した場合は致死の結果を招く恐れもある。
一旦包装から出せば、一粒一粒の形状は他の市販されているガムと全く区別がつかず、
そのために大人にとっても危険であるだけでなく、包装の文字が理解できない小児や幼児が
通常のガムと誤認して本製品を食べ、重大な結果を招く危険性が大である。
本製品のように、タバコの葉を含む「かみタバコ」が理由こうしているインドや東南アジアの国々では、
口腔がんが多発して公衆衛生上の重大な問題になっている。口腔がんと「かみタバコ」の因果関係が
明らかになったため、インドでは「かみタバコ規制対策」を行った結果、
口腔がんを三分の一に減らすことが出来た。
口腔がんは非常に悲惨な病気である。
しかし、ニコチンによる強い依存性のため、いったん流行してからでは対策は容易ではない。
特に、小児や未成年者がニコチン依存症になるのは俊敏であり、しかも重症に陥りやすい。

 
投書より
「無神経なガムたばこの販売」産経新聞 談話室 
平成15年12月20日
     無職 ○和○典 .61歳
 12月13日付1面の「ガムたばこ論争に”火"」を読んでびっくりしました。
スウェーデン製のガムたばこが、財務省に「たばこ製品」として認可され、国内でテスト取売されているという。
たばこの健康への影響が叫ばれる中、なんと無神経なことか。
しかも、ガムたばこはスウェーデンでは発売されていないとのこと。
記事の中で禁煙運動団体の代表が口腔がんの危険性を指摘し、
「日本人をモルモツト扱いしている」と抗議しているのには同感である。
この製品は、未成年者にとって、「喫煙」をごまかす格好の逃げ口上となるだろう。
火や煙の出る紙巻きたばこは吸っているのが一目瞭然だが、
ガムたばこは、普通の粒ガムを噛んでいるのと区別できないからだ。
ガムたばこを野放しにし、多くの若者の肉体がむしばまれないよう、販売は即刻中止すべきだ。
財務省には猛省を促したい。(○木県西○野町)



 より安全なタバコ、というものは決してこの世にはありません。喫煙より、マシだ、とは考えないでください。
上記の、その1で読まれ、そして見られたように、「口腔がん」は、より安全ながんではありません。
大変悲惨ながんです。
がんは、口腔だけにとどまりません転移して全身に進行します。死も招きます。
まずは、無煙たばこを用いて口腔がんになり、顔の変形したその将来の自分の顔貌を想像してみてください。
 ニコチン代替療法としては、現代科学で安全が保証されていて、厚生省も認可している
ニコチン製剤があります(ガム製剤がニコチンガムです)。ガム・タバコが、これと同じようなガムと考えないで下さい

 ガム・タバコの説明文言で、「キシリトール入り」という項目は、宣伝のために、歯科の安全イメージと、
甘さ、清涼感を業者がうまく利用したものであります。
しかし、この製品は、「本物のタバコ」であることを決して忘れないで下さい。
これを
容認することは、子供たちの購入を強めたり、ニコチン依存を生み出したり、
喫煙の奨励につながる、危険な認識を生み出すことになります。

国際歯科連盟(FDI)、日本口腔衛生学会、日本口腔外科学会





日本各地で以下のように、コンパニオンを使ったサンプリングキャンペーンが2004年11月から
再びファイアーブレイクのサンプリングキャンペーンが行なわれていて
本格的な売込みを開始した。



(2004年11月26日、東京都中央区で宣伝のコンパニオンから入手した)



国際歯科連盟報告書

出典:「2003Progress & Chaleenge 」 p.12〜13
発行:The National Institute of Public Health  出版:2003年8月
Swedish Cancer Society,the Swedish Heart-Lung Foundation and Professionals Against Tobacoo,with the support of the National Institute of Public Health for the 12th World Conference on Tobacoo OR Health,in Healsinki,Finland
(本書は2003年8月の「第12回タバコか健康か世界会議ヘルシンキ大会」で配布された)
翻訳:市来英雄

Smokers need cessation support- not another tobacco product
 喫煙者は禁煙支援を必要としています
他のタバコ製品を必要としているのではありません。
The Swedish experience is a risky experiment
 スウェーデンの経験は危険な実験です

著者は、禁煙推進医師連合スウェーデンの幹事です

 スウィーデッシュ・マッチ(Swedish Match,)社は、主にスウェーデンの湿性嗅ぎタバコ(Swedish moist snuff)を欧州連合に販売し、さらにまた、スウェーデン産の“snus(スナスという商品名)”を生産し、アメリカ合衆国、南アフリカ、インドと中国にも、集中的なマーケティングとロビー活動を行い、流行させようとたくらんでいます。(日本にももうすでに入ってきて業者がインターネットなどで宣伝、大々的に売り出している)

 不幸にも、もう1つのタバコ(snus)が、「世界中の喫煙者を喫煙に関連した病気から救う最も良い方法である」と本当に信じきっている何人かの医療専門家が“snus”の販売会社を支援しています。

 どうしてこのような状態になったのでしょうか?
snus の使用はスウェーデンでは、ブルー・カラー労働者の間では長い伝統を持っていました。しかし販売戦略の変更によって若者や大学そして教室の中でも人気が出てきました。

その結果、 snus の使用が、年配の男性たちの単なる習慣から、「タバコが吸えないとき」に誰でも利用できるタバコとして受け入れられるようになってきています。

 ここ数年、スウィーデッシュ・マッチ(Swedish Match)は、snus を最も良い禁煙の方法であるとして販売展開するようになってきました。 しかしながら、この主張をサポートする科学的な証拠がまだ提供されていません。

 タバコ会社が「snusはタバコの害を抑える」という考えを広めようとしているのは明らかに次の二点を狙ったものです。

すなわちニコチン中毒者はできるだけニコチン中毒を維持したままでsnusユーザとして確保し、新規利用者にはタバコを吸うより健康には良いと強調してユーザーにしてしまうということです。これは70年代の「軽いタバコ」を導入したときと全く同じです。すなわち「禁煙をする必要はありません。害の少ない当社の製品に変えるだけでいいのです。」

Swedish broad tobacco control activitiesは、この雑誌で以下のことを結論付けています。喫煙の危険性を強く認識しなければいけない。今日、4人のうち3人の喫煙者が禁煙したいと思っており、その半分の人たちは、禁煙を達成するためにサポートが必要と要求しています。しかしながら、禁煙サポートは、対費用効果は優れていることがはっきり裏付けられているにもかかわらず、タバココントロール戦略の中では最も遅れている分野です。

医療の専門家や、地域保健関係者、責任がある保健所などすべては、喫煙者が要求し、また当然受ける権利のある禁煙サポートを提供してないので、禁煙したい喫煙者への責任を全く果たしていません。

 禁煙サポートが受けられない条件下では、喫煙者が禁煙できない時の安易な「逃げ道」として、snus使用に向かうことは自明の理です。

 Snus は薬局のみで売られているニコチン置換医薬品よりずっと安くて、そしてずっと役に立ちます。けれどもこれは snus が有効な禁煙手段であるということを証明するものでありません。 多くの元喫煙者がsnusの使用することによって、また再喫煙してしまう危険もあり、ニコチンの高度依存状態に留まっています。多くのタバコ喫煙者は喫煙が許されないときに、単にタバコを補足する物として snus を使用します

 Snus の使用がタバコを吸うよりは危険が少ないことは疑う余地がありません。 タバコの喫煙ほど有害なものはほとんどないからです。 snus の長期における効果に関してはほとんど研究がされておらず、さらなる研究が必要です。例えば明から心臓血管疾患患者あるいは糖尿病、禁煙が絶対必要な患者群においてのSnusの研究は必要です。Snus は発がん性の化合物を含みます、そしてこの分野での疫学調査が期待されています。

 ニコチンそれ自身が体に対して多くの作用を持っています。

アルコールとニコチンの使用の間の相互作用が綿密に調べられています。

 最近の研究では、アルコールに適応させたネズミは、ニコチンに感作した後には、アルコールの摂取量が増加することが明らかになりました。

人間の研究では、胎児期のニコチンの被曝によって注意欠陥・多動性障害(ADHD)の危険性が増すことがわかっています。

ヨーロッパ連合での snus 販売禁止を解除すれば、当然、すべての年齢でsnusの使用が増加上昇するし、そしてニコチン依存が社会的な受け入れられやすくなります。

一般的なスウェーデンの親は、子供たちが snus を使って欲しくないと考えています。我々はその両親にも子供と同様にSnusを好きになってほしくありません。

 結論として、全世界の喫煙者が必要としているものは専門的な禁煙サポートです。禁煙戦略の一部としての専門家による禁煙サポートです。戦略は決して snus の規制の緩和ではありません。規制緩和ではなく(snusを含む)すべてのタバコ製品のさらなる規制が必要なのです。

 結局のところ、喫煙と巻きタバコ喫煙が我々の最も深刻な公衆衛生問題の1つなのです!

(写真説明)Snus は広くスウェーデンの男性たちによって使われる口腔での使用する、
伝統的な形の湿っぽいタバコです。
まだ極めて少数の女性たちしか日単位で snus を使いません。
                写真: Lasse Allard 、 Presents bild

SNUSという無煙タバコを唇の下に入れている青年

Gunilla Bolinder 。 MD、PhD。 DDS、
Director of Education の教育の部長、
Karolinska 病院、ストックホルム
Goran Boethius, MD, PhD  タバコ規制連合の会長、
Ostersund 病院



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